
熔ける//井川意高
大王製紙前会長 井川意高の懺悔録
カジノで失った106億8000万円で会長辞任、獄中へ。
井川意高氏は大王製紙社長の長男として幼少時代は1200坪のお屋敷で過ごし
東大法学部に現役合格。
27歳で赤字子会社を立て直し42歳で本社社長に就任。
順調な経営、華麗なる交友…
全てを手にしていたはずなのにギャンブルと言う沼に嵌り込んだのか?
創業家3代目の転落の記、出所後の独白を加えての文庫化。
(内 容)
学生の頃からの家族(父)との関係からはじまり学生時代~就職されてからの
仕事ぶり~成長。会社は苦難ながらも実績を上げ赤字会社も成長を遂げ順調そのもの。
その中でギャンブル(カジノ)を覚えてのめり込んでいく。
セレブで学生じだいから祇園遊びや高級な遊びを覚える。
その遊びの中でも酒を飲むのも徹底的で駄目になるまで飲酒をするそう。
後にギャンブル依存症、アルコール依存症と診断される。
そんな波瀾万丈のアップダウンの人生の一部分を記されている。
fictionなので面白くあっという間に読み終える感じです。
(感 想)
井川氏の人生の一部分のドラマを見せて貰った感じ。
私はパチンコなどのギャンブルも一切しないので分からなかったけれども
海外のカジノってこうなってるんだぁ..とか更にはVIPルームってこうで世話係もいるのかぁとか
一晩で億のお金が動いてとかまるで映画の世界の話でした(笑)
ですが、会社を建て直す姿勢だったり井川氏の考えとかはもっと私達よりの世界でも
理解できる感じが共感出来たり物事の組み立て方等は納得でこういった上司の下で働きたかった~
やこう言った考えのトップの会社に居たら充実した仕事が出来ただろうなぁとか思っちゃいました。
寧ろカジノで云々とかの事が注目されるところでしょうがそれよりも大企業のトップの方の物事の考え方や運営の取り組み方等が凄く注目しちゃいました。
一気読みできる本だと思います😆
(心に残った文章)
・「一生懸命やったからいいじゃないですか」で乗り切れるならビジネスではなくなってしまう。
嘗て仕事場で似たような事を自分が行ったときなんか非国民な感じになりました(苦笑💧)
・予想だにせず事態が起き不本意な結果が出てしまうことだってある。
そんな時は、臨機応変にプロセスに修正を加えていけばいいだけだ。
大きな会社であろうが小さな会社であろうが会社に居たらその様な事が起こる
大概、不本意な結果を必要以上に攻められる…臨機応変に修正する意欲さえもなくなる。
・大王製紙を辞めていく人のヒアリング結果に細かく目を通したことがある。
「親が病気になった」「実家の商売を手伝わなきゃならなくなった」こう言った理由は本音では
無いことが多い。彼らにもプライドがあるから本音を口にしないのだが~~~
要するに自分への評価に満足できなかったり課長や部長のサポートが悪かったりする事が問題
全くその通り!